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4月こそ注意!親のせいでマイナス先入観をもたれないようにしよう

娘が中学生になって約三週間。先日、担任の先生に少しだけご挨拶する機会があったのですが、先生いわく「ユイさん、とてもしっかりしている印象です。」とのことでした。え…どこが(笑)?と内心思った私でしたが、あえて否定しませんでした。「頑張っているなら良かったです^^」と言いました。

昔の私だったら「とんでもないです!全然しっかりしてないんですよ!〇〇だし、◇◇だし…」と言ったかもしれません。でも子供のために、変な謙遜するのやめたんです。どうしてそうするようになったのか、その理由を書いてみますね!

「うちの野菜は腐っているよ!」と言う八百屋さんになるな!

長年の教師生活ののち、教育評論家になった親野智可等さんという方が、ブログの中でこんな風に書いてました。

連絡帳に我が子のマイナス面を書いてくる親は結構います。新しく受け持ったばかりの4月に、そういったものを繰り返し読まされると、担任の中でその子に対してマイナスの先入観が出来上がってしまいます。

親野智可等さんのブログから引用

親としてはついつい「うちの娘はマイペースで本当にやることが遅くて…」「あれが出来ない、これが出来ない」みたいなことを先生に言いたくなりますよね。こちらはちょっと悩みを愚痴ってるくらいの気分ですが、親野さんは「親が子供のマイナス面を担任に言うのは、八百屋さんが『うちの野菜は腐っているよ!』と言っているようなもの」と言います。

親から子供のマイナス面を聞いていると、先生も「最初はそんなことないと思っても、子供を一番よく知っているであろう親から、その子のマイナス面を聞かされるうちにそんな気がしてくる。」そうです。それって結構大問題だと思いませんか?

同じことをしても、先入観で評価が分かれる

人はイメージに左右される生き物です。例えば、「旅館の若女将」と聞いたら「働き者」と思う人がほとんどでしょう。同じ「昼間にテレビを見て休憩」という行動をしたとしても、旅館の女将と聞けば「忙しい中、束の間の休憩だろうな」と思うし、無職のニートと聞けば「昼からダラダラして」と思うもの。

先入観、イメージによって、同じことをしていても全然違う評価になるわけです。学校での場面も想像してみましょう。「先生の話を全然聞いてないぼんやりしている子」がいたとします。その子を見て先生がどう思うか。

  • 「たまには仕方ないか。お母さんの話だと今はピアノの発表会に向けて家で頑張ってるらしいから疲れてるのかも(→頑張ってる子)」
  • 「あの子また話を聞いてないな。そういえばお母さんも、家でも毎日ダラダラしてゲームばかりで困るとか言ってたなあ(→ダメな子)」

同じ「先生の話を全然聞いてない」という行動でも、イメージによって先生の捉え方が違ってくる可能性があります。そのイメージを作るのが、母親の言動だとしたら…!

親の言い方次第で、印象はかなり違う

仮に自分の子が『毎日ダラダラとTV見て、ゲームばかりで困る』状況だったとしても(笑)、そういうマイナス面をあえて先生に強調しなくてもいいんじゃない?という話です。

それにモノは言いようです。先生から「おうちではどんな様子ですか?」と聞かれた時、「勉強を頑張ってますとはとても言えん…」と思ったら、ダラダラTVの言い方を変えればいいのです。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”ベティコ.jpg” name=”ベティ”]娘は『世界の果てまで行ってQ』が好きで録画したものを繰り返し何回も見てます。世界の国に興味が出てきたみたいなので、本格的な世界国旗の本を買ってあげたら、最近はそれをめくりながらテレビ見てます。[/speech_bubble]

 

こういう言い方をすれば全然印象が違いますよね。嘘はダメですけどちょっと盛るくらいはご愛敬。娘12歳にねだられて国旗の本を買ったのは本当ですし、実際『世界の果てまで行ってQ』が大好きで録画したものを繰り返し見てます。

だけど、時には寝る間際までダラダラと見続けて私のカミナリが落ちます。。。しかも毎回娘が、国旗の本をめくりながらTV見てるかっていうと、当然そんなことはない。みやぞん見て「ガハハ」って笑ってる。実態は「単なるダラダラTV」だったとしても、親の言い方次第で全然違うと思う。

子供を褒めてもらったら「ありがとう」でいい

今のところ、担任の先生はウチの娘に「しっかりしている」という良い印象を持ってくれてるわけです。ヨイショかもしれないけどね。ただ、親の私がわざわざ否定することもないですよね。

だって先生が「しっかりしてる」と言ってるのに、親が「そんなことないんです」と答えてしまうと、先生の見立てを否定している感じにもなってしまいます。「先生どこ見てるんですか?うちの子全然しっかりしてないのに、何も分かってないですね?」的な意味合いになって、逆に失礼です。

もしかすると、家ではだらしなくても学校では頑張っていて、娘12歳が本当にしっかりやっているのかもしれません(笑)。だから基本的には褒めていただいたら「ありがとうございます」でいいんじゃないかなと思うようになりました。

ちょっとした誉め言葉を最大限活用しよう

ちなみに、先生が褒めてくださったら子供にも言うようにしてます。「先生が『しっかりしてる』って褒めてたよ~」という感じですね。褒められたら子供も嬉しいですし、「そっか、私ってしっかりしてる子なんだ。」みたいな自己暗示効果もあると思います(笑)。

ついでに元夫にも言います。いろいろありましたが、元夫も今ではすっかり親バカです。私が「ユイが担任の先生からしっかりしてるって褒められたの~。素晴らしいでしょ~」と元夫に言っておくと、元夫は娘に会った時に褒めるんですよね。「ママから聞いたけど、先生にいつも褒められてるんだって?さすがユイだね。」という感じで。

何でも出来る優等生タイプのお子さんなら、こんなこと意識しなくても友達や先生に褒められる機会が多くて自己肯定感も上がると思います。ただウチは残念ながらそういうタイプの子ではないので(笑)、親が褒めなくて誰が褒める!という気持ちで褒めてます。

担任の先生からのほんの一言、「しっかりしてます」という褒め言葉。ささやかな誉め言葉を、最大限活用するシングルママベティコなのでした♡