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自治体ペット火葬(横浜市)でペットを見送りました。気になる手続きや最後のお別れについて。

飼っていたハムスターのレオンが旅立ちました。動かなくなった小さな体を前に、娘と二人で号泣しました。でもこのままにしておくわけにはいきません。キレイな可愛い姿のまま送ってあげたい。

今回私たちは行政(横浜市)のペット火葬を利用しました。ネット上には「自治体のペット火葬は『ゴミ処理』に近い扱いになるから、民間のペット火葬を利用した方がいい」と書いている人たちがいます。でもそういうページをしばらく読んでいると、最終的には民間ペット火葬の宣伝になっていることがほとんどです。

もちろん民間ペット火葬で手厚く送ってあげるのはとても良いことだと思います。でもだからといって行政のペット火葬が「ゴミ処理」という書き方はどうなのでしょうか。書いている人たちは行政のペット火葬を利用したことがあるのかなと非常に疑問を持ちました。

私は実際に自治体のペット火葬(横浜市ペット火葬)を利用しました。優しく対応していただき感謝してます。利用して感じたこと、手続きや料金、最後のお別れなど、経験したことを書いておくので、必要な方の参考になればと思います。

自治体ペット火葬(横浜市)の概要

利用できる人は横浜市民のみです。そして火葬出来る斎場は戸塚斎場(横浜市戸塚区鳥が丘10番地5)のみです。

まず個別火葬と合同火葬を選ぶ

個別火葬は一体ずつ火葬炉に入れて火葬になります。事前に予約をして自分で戸塚斎場までペットを連れていきます(出張回収はありません)。お骨は持ち帰りになります。値段は大きさによって1万円~3万円です。

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬になります。自分で戸塚斎場まで連れていく(予約不要)か、出張回収を依頼(電話申込)です。斎場へ直接持ち込む場合は3000円、出張回収の場合は6500円です。お骨は返却されず、共同のお墓に埋蔵されます。

詳しい説明は横浜市の公式ページが正確で最新です→こちら

合同火葬+直接持ち込みで利用しました

レオンのお骨が戻ってきてもウチには入れてあげるお墓がありません。他のペットさんたちと一緒に埋蔵してもらった方がいいと思い、合同火葬を選びました。

自治体ペット火葬(横浜市)はどのような準備が必要?

持ち込みの際の準備ですが、箱の底にポリ袋を敷いて(防水のため)、遺体を綿タオルでくるんで箱に納めます。詳しくは横浜市の公式ページで確認できます→こちら

横浜市ペット火葬

ウチのハムスターはジャンガリアンで、大きさは8センチくらい。綿100%のミニタオルにくるみました。

自治体ペット火葬(横浜市)の斎場と実際の流れ

横浜市ペット火葬2

戸塚斎場です。入るとすぐにこの景色なので、ペット火葬の受付はすぐに分かります。この看板通り左に曲がると…

横浜市ペット火葬3

中央のペット受付とある場所が安置台になります。お花が飾られてました。ペットの遺体を入れた箱をここに置きます。

横浜市ペット火葬4

右側の開いた扉から「ペット受付」に入ります。右上に説明があるので迷うことはないと思います。建物の中は撮影不可でしたので、中の写真はありません。

受付では優しそうな中年の女性の方が対応してくれました。ここで書類(住所と電話番号名前など)を記入しました。あとペットの体重も記入します。単位がキロからしかなくて、ウチのハムスターは40グラムなので少しとまどっていたら「ハムスターちゃんですもんね。」と女性職員の方が微笑んで、フッと場が和みました。

レオンが死んでしまった喪失感と不安感と緊張感で、私と娘は昨晩からほぼ無言でした。この時ようやく言葉を発したというか、私が「そうなんです、ウチの子小さくて」と言い、娘13歳が「でもハムスターとしてはぽっちゃりだった時期もあって」と話すうちに、少し気持ちが落ち着いてきました。

書類を記入したあと、「レオンちゃんを連れて告別室でお待ちくださいね」と言われました。告別室は先ほどの安置室を正面に見て左側です。

横浜市ペット火葬5

告別室は白っぽいシンプルな部屋でした。少し花が飾られていました。すぐに男性職員の方が現れ、「最後にお顔を見てお焼香してあげてください」と言われました。

ゆっくりお別れさせてもらえることに驚きました。レオンをそっと箱から出して、最後に顔を見ることが出来ました。レオンの顔を見ながら、私と娘が順にお焼香をして、もう一度レオンを布でくるみ箱に戻しました。

泣きじゃくる娘がなかなか箱を渡そうとしなかったんですが、男性職員の方は娘が落ち着くまでじっと待っていてくださいました。

自治体ペット火葬(横浜市)を利用した感想

もちろん自治体によって異なる部分も大きいと思いますが、少なくとも横浜市の行政ペット火葬は「ゴミ処理」的な扱いとは全く違うものでした。丁寧に対応してもらいましたし、最後にゆっくりお別れをさせてもらって、私も娘も気持ちに整理がつきました。

横浜市のペット合同火葬の場合、約2か月後に共同埋葬施設に入ります。自分のペットがもう埋葬されたかどうか、状況を知りたい場合は電話をすると教えてもらえるそうです。お墓参りに行きたいと思っているので、行ったらまたどんなだったか書き残したいと思います。

友人は旅立ったハムスターを自宅のお庭に埋めて近くにひまわりを植えたそうです。ペットちゃんとのお別れはご家庭それぞれ、いろんな形があっていいと思います(自宅以外の敷地、山林や土手などに埋めると不法投棄になる場合があります)。この記事が自治体ペット火葬を利用する方の参考になれば幸いです。