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母子家庭に「新担任の初期設定」をおすすめ!理由とやり方を解説します。

春

いよいよ新学期が始まりますね!お子さんの担任の先生は変わりましたか?「ぜんぜん馴染みのない新しい先生に変わりました」というシングルママさん、母子家庭ならではの「新担任の初期設定」やってますか(笑)?

シングルマザーにおすすめの「新担任の初期設定」とは?

私はシングルママ歴10年、小学生女子を子育て中です。私がこの時期にやっておくべきだと思うこと。それは…「私はシングルマザーですけど、子供をほったらかして夜中飲み歩いたり、変な男を連れ込んだり、子供を虐待するような、問題ある母子家庭ではありませんからね?ご理解くださいね?」ということを、念のため新担任にふんわりと伝えることです(笑)。そのために、4月の家庭訪問や個人面談があるんだと思ってます。

なぜ母子家庭に「新担任の初期設定」が必要なのか

一般的に「母子家庭だからキチンとしている」と言われることはまずありません。言われるとしたら「母子家庭だけどキチンとしている」ですよね。でも例えば政治家一家だったら逆なんですよ。「政治家一家だけどシッカリしている」とは言わないでしょう(笑)?

世の中には固定観念というものがあります。政治家一家にはシッカリしているイメージが元々あるから「政治家一家だからシッカリしている」と言われます。一方、母子家庭はキチンとしていないと思われているから「母子家庭だけどキチンとしている」という言い回しになるのです。

学校の先生もだいたいは良い人です。「母子家庭だからって差別することはありません!」という人が大多数でしょう。でも先生自身も気付かないうち、上記のような固定観念を持っていることが多いです。

シングルマザーが子供のために努力すべきことだと思う

「母子家庭だけどキチンとしている」と言われることから分かるように、母子家庭のイメージはそもそもマイナスです。でも大人の都合で離婚して母子家庭になったわけですから、シングルマザーは子供のために、そのマイナスイメージをゼロに、可能であればプラス0.5くらいにする努力すべきだと思うんですよ。

  • 母子家庭だけど普通の家だな(ゼロの状態)
  • 母子家庭だけどキチンとしているな(プラス0.5)

このように新しい担任の先生に思ってもらうため、第一印象の春の段階で、やれるだけやっておこう。私はそう思ってます。

シングルマザー向け「新担任の初期設定」の4つの手順

1.イメージ操作で、家族の印象を上げる

一般的に学校の先生という人たちは、友達が大学で遊んでいる時に、頑張って教職課程を取った人たちが多いです。他の人より必修科目も単位も多い中を頑張って、教員免許を取り、さらに勉強して試験に受かった人たち。だから「自分と似ている人=努力してきた人が好き」という傾向があります。

だからもしあなたが薬剤師のシングルマザーなら、それをやんわりと先生に伝えた方が得です。「母子家庭だけど、母親が薬剤師」と分かれば、先生は安心します。「この子の家族はしっかりした人だ(=頑張って勉強して国家試験に受かった人だ)」と思うからです。人間は自分と似たところのある人に対して、好感や信頼を抱きやすい。

私は残念ながら薬剤師ではなく、単なる会社員なので、この手は使えません(笑)。でも、この際ママじゃなくてもいいです。別れた旦那さんが弁護士だとか、子供のおじいちゃんが医者だとか。「母子家庭だけど、弁護士の娘、医者の息子」これで先生の印象がだいぶ違います。要は、家族がしっかりした人だと分かれば、先生の印象はUPします。

身内の中に教師がいたら、それも受けがいいと思いますよ。「おじいちゃんが元教員なので、うちはパパがいない分おじいちゃんに所々厳しくしてもらってます。」みたいな言い方でやんわりと伝えるとか。

勉強はちょっと…というお家なら、スポーツ系もいいと思います。例えばシングルマザーさんが「私は幼い頃から剣道を30年続けてきて、最近息子も通うようになりまして、休日は親子で素振りしてます~」って話をしたら、それを聞いた先生は「健康的で、しっかり者のシングルマザー」という印象になるはずです。少なくとも「男とチャラチャラ遊んでるシングルマザーかも」とはまず思われない。「剣道30年」っていう言葉の中に、日々の努力、正々堂々、質実剛健…そういうイメージが含まれてるからです。イメージってホント不思議だし、上手く利用すれば効果的です。

いろいろ書きましたけど、とにかく何かしら良さそうなイメージを利用して、先生に「しっかりした家族だ」と思ってもらおう!という話です。ただ、くれぐれもやんわりですよ(笑)!自慢や嫌味になったら意味がありません。あくまでも「ウチ、変な家じゃないですからね?」「虐待とか育児放棄なんかするわけない家庭ですからね?」と先生に念を押すためですからね。先生より上に立とうとか、威圧しようとか、そういうのは厳禁ですよ~

2.子供の教育に関心があることをアピールしよう

利用出来そうなイメージが何もいないというママ、私もです。大丈夫です。家庭訪問で先生が来たら、自分の教育方針を堂々と語るという手があります。

例えば…「ウチの子には、自分で自分の将来を考え進路を決めていける子になってほしいと考えています。そのために多くの選択肢を知ってほしいと思っているので、子供が興味を持ったものには極力付き合うようにしていて、恐竜展や科学館、プラネタリウムによく親子で行ってます^^」みたいなね。

多少ハッタリでもオーバーでもいいと思います。「ウチは母子家庭ですけど、子供のことは真剣に考えていて、いろいろやってますよ」というイメージを発信しておく。少なくとも「子供ほったらかしのやる気のないシングルマザー」とは思われにくい。ただし全くの嘘は子供を通してバレるので注意(笑)

※ちなみに私は今年の家庭訪問でこんなことを話しました→こちら

3.見た目も非常に大事!笑顔も!

仮にあなたが家を買うとして、担当者が金髪のギャルメイク女性だったらどうですか?人は見た目ではないとはいえ、安心して任せられないと思います。人はやっぱり見た目も大事です。

それでなくても母子家庭、シングルマザーです。そもそもマイナスイメージからのスタートです。普通のお母さん以上に、普通っぽい見た目でいることが不可欠です。

髪の毛ボッサボサで、穴の開いたジャージを着てたら、先生に「母子家庭だけど普通の家だな」とは思ってもらえません。「やっぱり母子家庭だから貧困なんだろうなあ…。お金ないのかなあ…。子供にちゃんとごはん食べさせてるよね…?大丈夫だよね…?」と余計な勘繰りをされることになったら損だと思うのです。

それから、笑顔も大事です!自分の笑顔はゼロ円です。どんなにお金がなくても誰でも笑顔を振りまくことが出来ます。ニコニコして損することはあまりありません。先生も人間です。怖そうなママ、暗くて不機嫌そうなママより、明るく笑っているママが好きだと思います。

4.先生が聞きにくいであろうことは、先に説明しておく

小学校の教員をやっている友人がいるのですが、彼女が以前こんな話をしていました。

書類に記載された家族の欄を見れば、ママと子供だけの家庭なんだなってことは分かる。でも、だからといって離婚したのか、別居中なのか、未婚の母なのかは分からないし、子供がそれをどう理解しているのかも分からない。前年度からの引継ぎも特にない場合、正直どうフォローして行けばいいのかな?って思うよ。でも教員側からお母さんに立ち入ったことは…聞きにくいのよ。

先生も出来るだけその子の力になりたいと考えているので、その子が置かれている立場を知っておきたいそうです。

例えば、お母さんの方から「現在別居中で夏頃に離婚が成立する見込みで、来月あたり子供に説明したいと考えてます。」と教えてくれたら、先生もその時期その子の様子に注意をすることが出来るし、子供からの相談にも乗りやすいそう。

何も知らされてないのに「察してくれ」「余計なことは言わないでくれ」「適切に配慮してくれ」は難しすぎるよ~という話でした。ごもっともです。。。

その話を聞いてから、私は毎年、新しい先生になるたびに「娘が1歳半の時に離婚しまして、母子家庭です。」と自分からハッキリ言うことにしてます。「察してくれ」っていうのはワガママかなと思うようになりました。

こちらから情報を開示すれば、先生も「配慮が必要な場面はありますか?」と聞いてくれます。先生が聞きづらいことは、先に自分から話をして、味方になってもらいましょう。忙しい先生に余計な気を遣わせないこと、これも大切だと思います。

4月中に必ず、担任の先生と対面で話そう

仕事が忙しくて家庭訪問や個人面談を断っているというシングルママさんもいるかと思います。平日の昼間が多いですからね。すごくよく分かります。

私はどうしても都合がつかない時、「会社帰りに学校に寄りますので、18時から15分だけ面談してもらえませんか?」と個別に先生にお願いしてます。もちろん先生のご都合もあるので無理にとは言いませんが、これまでのところ、どの先生も快く応じてくださってます。

連絡帳で「仕事が忙しいので家庭訪問はけっこうです」と書くだけだと、「このお母さん、子供のことは後回しなのかな」「もしかして家を見せたくない理由があるのかな(ゴミ屋敷でネグレクト?内縁の夫が住んでて虐待?)」「母子家庭みたいだけど、どんなお母さんなんだろう?大丈夫かな?」と先生は不安になるかもしれません。

母親に対する不信感がつのると、先生と母親の間で誤解が生まれやすいです。「そんな大げさな」と思うかもしれませんが、学校の先生は「生徒がもし大変な状況(育児放棄でご飯食べさせてもらえないとか)になっているなら、絶対助けてあげなくては…!」という緊張感を持って仕事をしていますので、こっちからすると変な勘ぐりでも、先生からすれば子供のため。余計なもめ事にならないよう、子供のスムーズな学校生活のために、先生と上手くコミュニケーションをとっていく方が賢いと思います。

シングルマザーは無駄に敵を作ったり、反感を買ったり、不信感を与えない方がいいです。自分一人が損するならまだしも、子供にも関わってきます。春の第一印象を制して「担任の先生が応援したくなる母子家庭」になれるよう、お互い頑張っていきましょう!