私ベティコは、①西野さんの本&ブログはほぼ読んでる②カジサックが大好き③オンラインサロンには入っていない、という立ち位置の40代シングルマザーです。
そんな私が正直に感想書きました。好きなところ、残念なところ、両方あります。
これから映画を観る予定の方は当記事を読まない方が楽しめると思います。
映画「えんとつ町のプペル」は、煙に覆われれた閉鎖的な町で、ゴミ人間プペルと少年ルビッチが星を信じて奮闘する物語です。
映画を観る前、「まあでも話知ってるし?(絵本読んだし)」と思っていたら、予想以上に全然知らない話でした!笑
つまり絵本を読んでいなくても全く問題なく映画を観れますし、絵本は映画のごく一部でした。とても素敵な作品で熱量に圧倒されます。
目次
映画「えんとつ町のプペル」で良かったところ
1:えんとつ町が出来た理由が深い
私が個人的に一番刺さったところは、えんとつ町が出来た理由です。
えんとつ町は、みんなと違うことを言うと叩かれて、下手すると国家警察に捕まってしまう、保守的で息苦しい町なんですが、どうしてそうなったかという始まりが映画の途中で描かれてます。
数百年前、人々がお金に執着し心をとらわれてしまった世界があって、ある人が思いついたそうです。「お金を貯められるからダメなんだ。肉や野菜のようにお金も腐っていけば、人はお金をどんどん使うようになり執着しなくなる。」と。
そうして実際に良い世界になっていきそうだったのに、時の権力者が「危険思想で人を惑わした」と言い出してその人は犯罪者にされてしまうんです。で、その人の息子が「父は間違っていない。父が思い描いた新しい世界を作るんだ!」ということで、本土を脱出し、島を探して新しい町を作った、それが「えんとつ町」の始まり。
最初は新しい発想で生まれたキラキラした町だったんですよ。でもその町を守ろうとするうちに、色々な意見を許さなくなって、出る杭を打つようになって、異端者を排除しようとする、ものすごく息苦しい「えんとつ町」になってしまった。
これ、現実世界とかぶりませんか?今落ち目の企業だって、テレビだって、最初は夢と希望にあふれた新しいものとして生まれたんです。だけど少しずつ変わっていって息苦しい世界になっていく。
「人間ってそういう生き物なんだ」と我々は思い知るべきなんですね。その上で「じゃあどうするか」ってことなんだと思います。
どんなに新しいアイデアも、仕組みも、町も「これで完成」ということは絶対になくて、少しずつ色あせて時代に合わなくなっていく。
年齢を重ねるほど守りに入ってしまいがちだけど、変化を恐れてはいけないなと改めてアラフォーベティコは思いました。誰かの挑戦を素直に応援出来る人でいたい。
2:夢を持ちたくなった
私のアメブロのフォロワーさん3万4000人、皆さんご存知ですが、ベティコは何となく生きてきた人間です。将来の夢は何もなかったです。何の疑問も持たずに受験して就活して結婚して出産しました。
離婚してシングルマザーになったことで、初めて自分の足で立ちました。会社員のかたわらブログを書いたり、ハンドメイド販売を始めたりするようになって予想以上に上手くいったため、「会社員以外の生き方もあるんだな~」と驚きました。
だから娘14歳が、普通じゃない将来の夢を語っても「諦めなさい」とは一切言うつもりないし、何なら「叶うかもね」と思ってます。
私は「これをやりたい」とか「こうなりたい」という強い気持ちを持ったことがない。夢を持ったことがないから、夢を諦めたという挫折も経験していない。
娘14歳はアントニオの「夢を諦めた自分がバカみたいじゃないか」というセリフで泣いてましたが、私はここで泣ける人が羨ましいとすら思いました。
いや、私も泣いたんですけどね。なんなら最初から最後までずっと泣いてましたけど。たくさんの人が全力出して作った圧倒的パワーの作品を観て、羨ましくて泣いてたのかな。私も夢を持ちたい。
映画「えんとつ町のプペル」で残念だったところ
1:説明が多すぎる
例えば父ブルーノの長台詞が長すぎて冷めました。3分の1くらいで良いと思うし、極論あれを言わせなくても既にあのメッセージは充分伝わってると思う。
挿入歌もとても良かったんですが長いし、歌詞を入れすぎだと思いました。ここぞってフレーズとか最初のさわりはいいとして、それ以外は歌詞なしの音源でいい。全体的に言葉が多すぎる印象です。
2:声優さんのバランス
芦田愛菜さんのルビッチは素晴らしかったし「誰か見たのかよ」は心に刺さるんですが、どうしても愛菜ちゃんの顔が浮かんでしまいます。
オリラジの藤森さんも個人的に大好きだし、YouTubeも見てるし、お上手だと思うんだけど、スコップが言ってるというより藤森さんが言ってるように感じて話に入り込めない。
個々の演技が上手だったとしても、観ている側が声に気を取られるというのは、物語のバランスとして良くないと思います。
そういう意味でいうと鬼滅は素晴らしい。声に意識がいかない。テレビの特番でかなり花江さんを見たけど、アニメや映画で炭治郎がしゃべっているシーンを見て「あ、花江さんがしゃべってる」とは全く思いません。炭治郎は炭治郎がしゃべっている。鬼滅は全てのキャストでその状態だから物語に引き込まれます。(でも内容は鬼滅よりプペルが好きだけどねw)
映画プペルは声をきっかけにしばしば現実に引き戻されました。「あ、この声…」と思ってしまう。その点で言うと宮根さんとかカジサックとか観終わったあと「どこにいたの?」と思ったので、これくらいがちょうどいい!
お母さんの小池さんも馴染んでいてすごくいい。プペルの窪田さんも、本当にプペルがしゃべっている感じがして良かった。窪田さんの顔は浮かばなかったです。アントニオも途中まで気付かなくていい感じだったけど、あのすごくいいセリフのところで「あ、伊藤さんか」と感じてしまった。
キャラクターがキャラクターそのものだと感じることが、物語の没入感に不可欠かなと。
西野さんトークショーは超楽しかった
映画プペル後に舞台挨拶(西野さんトークショー)が聞けるチケットを取ったんですが、めちゃくちゃ面白かったです。
主に、映画の伏線について語ってくださったんですけど、えええっと思いましたし、今後の構想も聞けてとっても楽しみになりました。「同じ内容を明日も明後日もずっとしゃべるので、決して他言せぬように!」ということだったので黙ります。
ダチョウ倶楽部の「押すなよ?」ってことなのかなと思ったけど違うんですよね?(むしろ言ってってことなら言いますので、発信してください!笑)
私は娘が4歳の時から10年に渡り、毎年一緒にポケモンを映画館で見てきました。プペルの絵本は知っていたし、過去にプペルVRを見に行ったぐらいのそこそこのファンですが、それでも冬休みの映画は当然ポケモンを見ようと思ってました。あと新三国志かな。
だけど、西野さんの捨て身の努力(ブログとかインスタとかテレビ番宣とかYouTubeコラボとか)を見ているうちに「プペルを観に行かなくちゃ」という気持ちになった。
西野さんの「出来ることは全部やる」という圧倒的な努力に心打たれました。ディズニーを超えるという大きな夢を持っていることも羨ましいし、それを叶えるために地道な努力をひたすら続けるところはウォルトディズニーの生き方と重なります。
結論!映画「えんとつ町のプペル」おすすめです!しかも西野さんトークショー付きの上映回がまだたくさんあります。