今回は中小企業での面接突破率を上げる、誰でも出来る簡単な方法を書きたいと思います。
目次
上司が私を選んだ理由は「なんとなく」
私を採用した理由について、上司はこう言いました。「何となく…ほら!やってくれそうな感じしたから!」…やってくれそうな感じ?なんじゃそりゃって思いませんか?笑
ここに面接を通るための重要なヒントが隠されています。中小企業の事務職には、中小企業ならではの弱点を突く面接突破法があります。
大手企業の面接方法、面接官側から解説
中小企業の「なんとなく面接」を語る前に、大手企業の面接について解説したいと思います。私は新卒で一部上場企業に入社しました。人事部ではありませんでしたが、採用業務を手伝っていた時期があり、一次面接を担当していました。
面接評価の項目が決まっている
私が勤めていた会社では面接で評価する項目がキチンと整理されていました。見た目、話す力、聞く力、筆記テスト、適正テスト、経験業種がどれくらい活かせそうか、経験職種がどれくらい活かせそうか…確かこんな項目で5段階評価だったと思います。
面接官も研修を受ける
そして面接をする人、つまり私も研修を受けます。「聞く力を評価するためには応募者にこのような質問を投げかけてください。その結果、○○なレベルなら平均の3をつけてください」というように、面接官によって評価に大きな違いが出ないよう、基準のすり合わせが行なわれます。
実際の面接は、必ず2~3名の面接官で行ないます。評価が偏らないようにするためです。面接官が応募者をそれぞれの項目につき5段階で評価しそれを専用の表に書きこんでいきます。
そしてその合計点を出して応募者を上から順に並べます。もちろん必ずその点数順に受かるわけではありませんが、応募者の総合力を数値化して冷静に比べるということはされていました。
美人が高評価になるのを防ぐ仕組みがある
前述の会社がなぜそのような方式を取り入れていたかというと、面接官が応募者の印象に左右されないようにするためです。
評価表があることによって、応募者の印象に左右されることなく、その人の総合力を判断しやすくなります。仮にものすごく美人で明るく快活で、見た目と話し方が5だったとしても、その他が全て1なら、総合点が低くなります。オール3の人の方が点数が高くなるわけです。
もちろん総合力のある人材より、個性的な人材がほしいという大手企業もあると思いますが、少なくとも欲しい人材を選ぶための評価項目は存在していると思います。
中小企業では「なんとなく面接」が実施される
一方、中小企業では「なんとなく面接」が行なわれることが非常に多いです。評価項目が明確化されておらず、評価表もなく、なんとな~く面接している中小企業が意外と多いのですよ。
そういう会社で面接を担当する人は、何の研修も受けてませんし、評価表を使って面接する方法も知りません。しかも面接官が一人の場合も多い。
私が今の会社を受けに来た時も面接官は1人でした。つまり、中小企業では、たった一人の、「なんか良さそう!」という直感で採用が決まるんです。
中小企業の面接は、逆転が可能である
多くの中小企業は、前述の会社のように複数の評価項目を数値化し総合的に判断するノウハウがありません。仮に…
- Aさん(未経験者だけど、とても印象が良くすぐに思いだせる人)
- Bさん(経験者だが、どんな人だったかよく思い出せない人)
の2名がいたら、「でもなんかAさんの方が良くない?」という空気になり、逆転がおきやすいのが中小企業です。
逆に手堅くBさんを採用するのが大企業です。だってBさん別に印象が悪いわけじゃないですからね、悪ければ悪いでしっかり記憶に残りますが、それがないってことはBさんは普通の人で、かつ経験者ですから。
採用業務がきちんと整っている会社は、AさんとBさんを冷静に比べてBさんを採用するでしょう。
まとめ:中小企業の面接を突破する方法
まとめます。大手企業の面接を突破するには、総合力をつけるしかありません。それは付け焼刃だと難しいです。でも中小企業の面接なら印象次第で突破することが可能です。
- 明るく快活にハキハキと話す
- 面接官の言うことに大きくうなづく
- 面接を楽しく盛り上げる
- ニコニコと笑う
- 最後に印象的な言葉を残す
中小企業の面接ではこれらが本当に重要です。「いや~なんかものすごく感じの良い人だったよ。」と面接官に思わせることが出来れば成功です。