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得する職務経歴書の書き方!人事は取扱説明書を読むのツライんです。。

都内の不動産会社で人事を担当するシングルマザー、ベティコです。たくさんの応募書類を拝見しましたが、今日はその中で「最も分かりやすく好印象だった職務経歴書」について解説します。

今後私が転職活動をすることがあったら、絶対マネして書こうと思ってます!笑

「最も分かりやすく好印象だった職務経歴書」はポイント3つ

職務経歴書は書く側の人がもちろん大変だとは思うのですが、実は私たち採用する側も読むのが大変です(笑)。

だからぜひ「読む側の立場になって書く」という意識を持つことをお薦めします。

要は「あなたがどんな商品なのか」を分かりやすくまとめてほしいのです。そういう職務経歴書は武器になります。

1:「接客6年+事務7年=様々な業務に対応できます!」という見出し

以前応募されてきた女性の職務経歴書は、最初の1行目(職務要約の部分)に「接客6年+事務7年=様々な業務に幅広く対応できます」と書いてありました。

めっちゃ分かりやすい…!すっと頭に入ってきました。その方の実際の職歴はわりとややこしかったのです。

  • 【1社目:アパレルの〇〇株式会社】1年目はお店に立ち、2~3年目は本社で事務仕事、4年目はお店で店長
  • 【2社目:エステの□□株式会社】2年間お店にて施術を担当、その後異動して商品(美顔器)販売管理業務を3年弱
  • 【3社目:教育関連の△△株式会社】最初の2年間はコールセンターでクレーム対応、次の1年はオペレーター研修を担当、さらに異動してマニュアル作成部署で1年

という感じでした。これ↑私が理解してから書いてますからまだ分かりますけど、実際は「20××年×月〇〇部署へ異動し△△業務を担当…」って感じで細かく何行も書かれているものを一つ一つ読んでいくわけです。

それを「接客6年+事務7年」と書いてくださったことで、ものすごく分かりやすくなってます。

今回の彼女の場合、一応時系列でも細かく職歴も書いてましたが、それだけだったら「え~っと…いろんな仕事されてきたんですね?」と、こちらは掴みきれなかったと思います。

「接客6年+事務7年」という見出しを付けることで非常に分かりやすくなり、我々はその方に興味を持ち、面接も盛り上がりました。

MEMO

《重要》難しい言葉は使わない!

職務経歴書を読んでいて、意味が分からないってこともわりとあります。前職と同じ業界に応募するなら専門用語を書いてもいいですが、他業種に転職しようとするときは特に気を付けてください。

 

以前「営業FC職の一員として…」と書いてある職務経歴書を見た時、私は「フランチャイズ本部の所属だったってこと?」と思いました。

 

だけど文章の前後を読むと何か違う気がしてご本人に質問ました。そうしましたら「フィールドカウンセラー」でした!フランチャイズ全く関係なかった。

 

あなたが当たり前だと思っている言葉を疑ってください。誰が読んでも意味が分かるように書いてほしいです。

なぜかというと、「何をしてきたのか分からない人」に人事が興味を持つことはないからです。

 

私のように、意味の分からない職歴を本人に聞いて確認する面接官もいますが、知ってるふりしてスルーする面接官も多いと思います。面倒くさいし、恥をかきたくないからです。

 

その結果、損するのは応募者さんです。面接官から「何をしてきたか分からない人」という判定をされて終了です。

 

くれぐれも、中学生に説明するくらいの平易な文章で書いてください。「接客6年+事務7年」って言われて理解できない採用担当はいませんから^^

2:PCスキルについて書く時は詳細に!客観的に!

「パソコンスキル Word・Excel 」と書いてある人、わりといます。これだと全くレベルが分かりません。いや、ハイレベルな人を求めているわけじゃないんですよ。

でも、触ったことがある程度なのか、基本的なことは出来るのか、すごく得意なのか、全然分からないと何の判断も出来ないんですよね。

前述の彼女のパソコンスキルの書き方は非常に分かりやすかったです。「Microsoft Office Specialist Excel 2010 Expert 合格」「Microsoft Office Specialist Word 2007 合格」「テンキー 150文字/分」「和文 100文字/分」というような書き方で、何がどの程度出来るのか一目瞭然でした。

3:最後の自己PRの見出しが「困っている人を一人にしません!」だった

職場ってチームワークも大事ですよね。性格悪い人、感じ悪い人には中途入社してきてほしくない。仕事の能力も大事ですが、人柄も大切。これも人事の本音です。

その女性の職務経歴書には、最後の自己PRの部分に「私はこんな人です!困っている人を一人にしません!」という見出しがあって「困っている同僚をそのままにはしない。見て見ぬふりはしない。」みたいなことが過去の職場での仕事例を挙げながら書かれてました。

職務経歴書の自己PRにそういう事を書いてくる人はあまりいません。まあ職務、経歴を書く書類ですのね(笑)。

だけど一際目立ってましたし、上司の印象にもバッチリ残りましたよ。

事務職であれば協調性みたいなものが分かりますし、営業職の採用でもその人がどんな場面でどんなことを感じてどう行動するのかは、人事として興味のあるところです。

ちなみに彼女、採用しました。自己PRどおり、すんごく親切…!私がランチに出て雨が降ってくると、携帯に電話してきてくれるんですよ。「傘持って出ましたか~?」「お迎えいきましょうか~?」って。

あの職務経歴書に書いてあったことはホントでした。私にはない「優しさ」をお持ちの方です(笑)。

嘘を書くと入社してからツライですから、本当の自分の性格でアピールできる部分を書いてくださいね。

職務経歴書はあなたを売り込む「店頭ポップ」!

例えばあなたがヤマダ電機にエアコンを買いに来てるとします。どれを買おうかな~と思っている時、最初からそれぞれのエアコンの取扱説明書を読みますか?

とりあえず値札まわりに書いてある説明や、店頭のポップやチラシを見て判断するのでは?

要は、『そのエアコンで何が出来て、何が売りで、他の製品とどこが違うのか』をまずは簡単に知りたいわけですよ。

パッと読んで何となく理解し、もっと知りたいことがあれば取説をめくって細かい説明を読んだり、店員さんに話を聞いたり…という順番だと思います。

ぜひ職務経歴書をそういう意識で書いてください。「あなたは何が出来て、何が売りなのか。」を伝えるのが職務経歴書です。

われわれ人事は、電化製品の取扱説明書を1ページ目から読むのつらいんです。パッと見てだいたい機能が分かる店頭ポップがいいんです。

だって30分後にはまた別の人が面接に来て、また職務経歴書読むんですから。…こんな本音をバラして大丈夫か心配になってきましたけど(笑)、多かれ少なかれ人事はそんな風に思ってます。

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