4月に入りましたね!まもなく新学期が始まります。この時期多くのママを悩ませるのが…PTA役員問題じゃないでしょうか?今回はシングルマザーがPTAの役員を上手く乗り切るコツを考えてみたいと思います。
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「役員が面倒だからPTAに加入しない」という選択肢はあり?
法律的には加入は任意であるとはいえ、ほとんどの保護者が加入するPTA。加入しないという選択肢もなくはないですが、私はおススメしません。我々シングルマザーはそれでなくても忙しいです。余計な手続きや揉め事に巻き込まれるのは、極力避けた方が賢いと思うんですよ。
ちょっと前にニュースになってましたよね。『PTAを退会したら、自分の子供だけ卒業式の花飾りのコサージュをもらえなかった。』という件で裁判になってました(のちに和解)。
「自分の信念に従って反対勢力と断固戦う!」「今後の日本のママたちのためにも!」という気合のあるママさんは好きにすればいいと思いますが、私はそんな元気ないです。そこに労力を使うなら、別のことに時間や手間をかけたい。だから、母子家庭なら波風立てずに普通にPTA入っておくのが無難だと思います。
「PTAには加入するけど役員はしたくない」それって可能?
PTAの役員は、学校によってかなり仕組みが違いますが、だいたいの場合「子供1人につき、1回は何かしらの役員をやらなくてはならない」というルールの学校が多いです。
ただ、ウチの小学校の場合、上記ルールがありつつも、毎年のじゃんけんをくぐり抜けて、6年間役員をやらずに済む保護者さんも2~3人存在します。
なぜかというと、1クラスにつき、選出される役員は5名(クラス委員、保健委員、広報委員、推薦委員、生活委員)。これが6年間ありますから、延べ30人の保護者が役員をやるのですが…
1クラスの児童数は34人ですから、4人の保護者だけ、6年間役員をやらずに済むことになります。ただし転校していく子もいるので、実質は2~3人ですね。ですから運が良ければ役員をやらずに済むかもしれませんが、その可能性にかけるのはやめた方がいいです。シングルマザーなら。
さっさと役員をやるべし
あなたも「宿題をやってから遊びなさい」ってお子さんに言いますよね(笑)?宿題はやらなきゃいけないことです。ただ、毎回バッチリ先生がチェックしているかは微妙なところで、一人くらい宿題の漢字ノートを出さなくてもバレないって可能性も…あります。だけどさ、多分バレるんだし、「嫌なこと面倒なことはさっさとやりなさいよ」って言いません?
PTA役員も似たようなものです。子供1人につき1回やらねばならない。もしかしたらやらずに済む2~3人になれるかもしれないけど…確率はかなり低い。であればもう、さっさと子供が低学年のうちにやっちゃう方がいいです。
だってシングルマザーは4~5年後に自分の仕事がどうなってるか分からないじゃないですか。今より厳しい部署に異動になってるかもしれないし、転職して忙しいかもしれない。だからもう早めにやっておくのです。私は子供が1年生の時にやりました。
「シングルマザーなので役員は出来ません」は絶対ダメ
現代はそれぞれの家庭が忙しいです。シングルマザーだから役員できないなんて絶対言っちゃダメ。仮に言ったとしても返り討ちに合うだけです。「Aさんだって、Bさんだってシングルマザーだけどちゃんと役員やってましたよ」って言われて終わりです。
シングルマザーは学校に何人もいます。あなただけが特別なわけじゃない。それに、シングルマザーは無駄に敵を作ってはいけません。全員に好かれる必要はないですが、反感を持たれるような言動は慎むべし。敵を作って得になることは何もありません。
周りが応援したくなるシングルマザーでいる方が、自分も子供もはるかに過ごしやすいです。だから気持ち良く、早めに役員を引き受けましょう。
シングルマザーがPTA役員を乗り切る!4つのアイデア
PTA役員になると、月1回程度の定例会(平日昼間)に出て、行事の手伝い(運動会や音楽集会)をするのが一般的です。パトロールなんかもやることがありますね。「でもさあ、仕事休んで平日昼間の集まりに出たくないよ~」というママさん。お気持ち、すごく分かります。
わざわざ仕事を半休して来たのに、「バラバラと遅刻してくる人がいて予定時刻になっても始まらない」「たいして仕事が進まない」「世間話が多くて会議の内容が薄い」ってことも確かにあります。そういう場合におすすめなのは…自分が仕切ること(笑)!
1.委員長になって、自分が仕切ってみよう
思い切ってリーダーになってしまうというのも手です。例えば各クラスから1名ずつ広報委員が選出されてきますよね。1学年3クラスであれば、広報委員は1年~6年の保護者合わせて18人です。その18人の代表が委員長、副委員長です。うちの学校はその代表決めもじゃんけんでした。
私はじゃんけんに勝ったので、代表にならずに済み、その時は心底ホッとしたのですが、今となっては代表になった方が良かったかも?と思うのです。
もし私が委員長だったら、「次回の定例会では10時から△△について話し合い、10時30分から□□の作業をします。〇〇さんは作業に必要な道具の準備をしておいてください。△△さんは配布用プリントの原稿をまとめておいてください。11時30分にはサクッと終了したいので遅刻のないようお願いします^^」などと、タイムスケジュールを明確にして、担当者に準備を促し、終わる時間もあらかじめ決めておきます。当日もスムーズに進んだと思います。
でも私が参加していた時は、その日にやる作業がよく分からないまま、集合時間だけが知らされて、人がそろうまで世間話して、話し合いも色々脱線して(どこそこ幼稚園の先生が、園児の父親と不倫したとかそういうヤツね。。盛り上がって長くなるんだよ^^;)、そろそろおなかすいたから解散しましょうか~と時計を見たらもう13時半。こうやって長引くので、次の定例会もみんなバラバラ遅刻して来るんです。「作業がはじまる頃までに行けばいい。無駄話をしている時間に、自分がいる必要がない。」とみんな思うからです。で、次回もスムーズに始まらず、終わるのも遅いと。こういう負のスパイラルに陥ってました。
2.ベルマークは家で数える!で許してもらう
「平日の昼間の集まりに毎月出るのはどうしても無理」というシングルマザーさんは、柔軟な発想でお手伝いをして折り合いをつける方法があります。例えばベルマーク。
個人的には、このハイテクな現代に、お菓子の箱などについているベルマークを切り取って数えて…というアナログな活動には多々疑問がありますし、作業している時間を人件費と考えたら、ちっともお得ではないと思っています。だって板チョコ一枚で1点だよ?
が!「ベルマークをやめましょう!」という提案をして実行に移すには大変な労力が必要です。反対勢力との戦いを乗り越えなければなりません。元気が余っているママさんはやればいいですが、まあ…私はさっさとベルマークを数える道を選びますよ(笑)。
脱線しましたが、話を戻しますと、基本的にベルマークは学校に集まってPTA役員が数えます。でも私はどうしてもいけない時、家で数えてました。ベルマークは学校回収分以外に、近所のスーパーにも箱が設置されており、それも我々が数えなきゃいけません。なので、私は集まりを欠席するかわりに、会社帰りにスーパーを回ってベルマークを回収して、家で夜な夜な数える…ということにさせてもらってました。
3.得意なことで貢献しよう!
ママさんたちの中には「パソコンが苦手」という人も一定数います。例えば「若い時は化粧品の販売員でした。今はヨガインストラクターをやってます。」みたいなママさんは、働いてるママとはいえ、これまでエクセルワードを使う機会がなかったので、お知らせの紙を1枚作るのにも一苦労です。
ですから私の友人は、「1年間の書類作りを全て引き受けるので、毎月の定例会は3か月に1回出ればOKってことにしてもらえませんか…?」という交渉をしてました。他の皆さんが面倒だと思うことを、ど~んと多めに引き受けるのがポイントです。
4.柔軟な発想でお手伝いをしよう!
PTAって、毎月の定例会以外にも、いろいろ地味な役割があるじゃないですか。
- 毎週日曜の朝は地域清掃に、PTAから誰か行かなくてはいけない。
- 祝日の講演会のお手伝いとして、PTAから誰か行かなくてはいけない。
- 地域の祭りでおにぎりを大量に作るため、PTAから誰か行かなくてはいけない。
- 運動会の前日に設営を手伝う人員として、PTAから誰か行かなくてはいけない。
こういう平日外の雑用をどんどん引き受けて許してもらう、という手もあります。こういうのは頼む方だって気が重いです。「誰かお祭りのお手伝いに行ってもらえませんか?」「し~ん」ってなりますからね。
誰も行く人がいないと、結局PTA会長さんや副会長さん、その家族友人の方が行くことになって負担です。それでなくても会長さんは顔を出す会議とか多いのに、地域の掃除まで毎週行ってたら大変ですよね。
だから「私が行きます!」と気持ちよく引き受けることです。「仕事に関係ない曜日ならどんどん協力します!」という姿勢を見せましょう。お手伝い系の仕事は簡単ですよ、座っていればいい、労働すればいいということでお役に立てます。
協力する姿勢を見せて、実際に行動していれば、役員定例会の出席率が低いシングルマザーでも、周囲から責められることはないと思います。
まとめ:PTA役員は永遠に続くわけじゃない
最近は働いているお母さんが多いです。専業主婦さんの方が少ない。私が役員をやったときも半分以上のママさんが働いていました。ただ、皆さんしっかりミーティングに来るんですよ。私を含めて、何回か欠席したって人はいましたけど、全然来ないみたいな人はいなかった。みんな覚悟決めて、忙しい中でもやるべきことはやるんだなと。私はそう思いました。
今回の4月、何かしらPTA役員をしなきゃいけないかもと思っているシングルマザーさん。さっさとやりましょう。そして「出来る限り協力させていただきます」という低姿勢で、柔軟に交渉しながら貢献すれば、何とか乗り切れます。頑張って!