以前に「22歳より44歳が採用されるケースが結構ある件」や「女性転職の裏常識?42歳が28歳に勝てる理由」という記事で、『若い女性が採用されやすい』というのは思い込みだから負けないで!ということを書きました。
もしあなたが20代後半~30代前半のアラサー世代でしたら、是非この技を面接で実践してください。アラフォー世代の女性は「こういう場合はアラサー女性に負けるんだな」という理解にお役立ていただけたらと思います。
どうして当社がアラサー2名を採用したか
当社で27歳独身女性と31歳既婚女性を採用したことがあります。普通だったらこの世代は極力避けるのですが、この二人にはある共通点があり、当社は採用を決めました。
面接を突破したアラサー女性の共通点
その共通点とは、こちらが聞きにくいことを応募者さん本人がペラペラしゃべったこと。つまり、面接官が口に出せない「1年やそこらで妊娠して産休育休とか取りませんよね?」という不安について、自分から詳しく説明してくれたということです。
27歳独身女性Aさんの場合
27歳独身女性Aさんは地方で販売系のお仕事をしている人でした。そんな彼女が、なぜ東京23区の事務職に応募してきたのか我々は非常に謎でした。エリアも職種も全然違うのになぜ応募してきたんだろう。そうしましたら彼女はこちらが何も聞いてないのに自分からどんどん話してくれました。
東京で就職先を探しています!
オフィス系の仕事は初めてですが新しいことに挑戦したいと思い応募しました!
これを聞いて我々は思いました。もしそれなりに交際が進んでいる二人であれば、彼氏が東京勤務になって彼女も一緒に行きたいと言えば、普通は結婚して一緒に上京するのが自然な流れではないだろうかと。
でもAさんと彼氏は結婚に至らなかったわけで、まだそういう段階の二人ではないのだろうと思いました。ですから、Aさんが入社して1年そこらで結婚妊娠してという可能性は低いのではないかと判断しました。
加えてAさんの思い切りの良さと行動力が魅力的に見えました。地元の慣れた仕事を辞めて、わざわざ東京に引越してくるわけですから、その行動力と気合いがあれば多少つらいことがあっても辞めないのではと思いました。
31歳既婚女性Bさんの場合
もう一人、31歳既婚女性Bさんの場合です。アラサーでしかも結婚している人は、明日赤ちゃんができても不思議ではありません(ごめんなさい、こんな言い方)。そんな中、Bさんは自分から面接でハッキリと言いました。
今後は正社員としてしっかり働きたいと思っています。
面接は私と上司(男性)の二人で行なっていました。初対面の、それも男性を含む面接官の前で不妊治療について話すというのは、大変勇気がいることだったと思います。
我々の方から既婚女性に「赤ちゃんのご予定は」なんて面接で聞くことは出来ませんから、Bさんが赤ちゃんの件について何も言わなければ、採用しなかった可能性が高いです。
アラサー女性は自ら意志表明すべし
もしあなたがアラサー女性で、正社員での転職を希望しているなら、自分からプライベートについてハッキリと意思表明をすると採用されやすくなると思います。例えば…
このように応募者さんの方から言ってもらえると、こちらは安心して採用できます。ウソは駄目ですよ(笑)?嘘はダメですけど、結婚する予定のある人でしたら…
またはシングルマザーさんでしたら
このように言っていただけると安心します。私自身、働く母親ですし、女性がどんな人生を歩むか、どの年齢で出産するかはその人の自由だと思います。
本当はこんなことを気にせず仕事選びが出来る世の中になってほしいと思っています。ただ、実際問題として企業、特に中小企業では産休・育休の社員を多く抱えるのが難しく、それがゆえに採用する際の判断材料になるので、率直なところを書きました。参考にしてください。
最後に
もしあなたがアラフォー女性でしたら、こういうアラサーには勝てない事が多いのだなとご理解ください。妊娠の可能性がないアラサーは最強です。20歳前後の若すぎる女の子は社会常識が伴っていないので敬遠されます。でも、20代後半であればそういう心配がありません。
そして職場の男性たちからすればアラフォー女性よりも、28歳女性の方がいろいろと仕事を頼みやすいです。アラサー女子の唯一のネックは妊娠による産休育休問題だけですから、その心配がなく能力が同じであれば、アラサー女性が採用されるでしょう。
もちろん、いろいろな応募者さんがいらっしゃいますから「能力が全く同じ」という状況は中々ありませんし、職歴や性格も考慮しますので、一概に年齢だけで判断されることはありません。
また、扱う商品やサービスのために「アラサー女性を採用したい」「長い目で見るので出産、育休については気にしない」という企業もあると思います^^